2025年7月24日、代表 多賀恵子が初書籍「傾聴は大事だとわかっているのにうまくいかないリーダーのための本 (あーと出版) 」を出版しました。
コーチングの基本「傾聴」について、企業のリーダー向けに書いた本です。
Amazon販売ページはこちら→「傾聴は大事だとわかっているのにうまくいかないリーダーのための本 (あーと出版) :多賀恵子」
ー以下Amazonの紹介文よりー
現代の企業において、リーダーが部下やメンバーの話を聴き、1on1を行うことは、もはや当然の職務として定着しています。
しかし、ここに新たな、そして深刻な悩みが浮上しています。私は20年の企業研修のなかで、ある切実な声に直面しました。
「私は傾聴が大事だと知っています。話しやすい雰囲気づくりに努め、普段から承認の言葉をかけ、笑顔で待つのですが、部下が話してくれないんです。話さないぞという意思さえ感じてしまいます」
これは、従来の「上司が威圧的、無関心」といった要因で部下が話さないケースとは異なる、新たなリーダーの負担です。リーダーは聴く準備ができており、努力もしているのに、部下やメンバーが本音を話してくれない――。基本的な傾聴スキルだけでは機能しない、「傾聴のアップデート」の必要性こそが、本書の主題です。
「部下の本音を聴き出せない」という不安を抱えるすべてのリーダーへ。
本書は、あなたが部下との信頼関係を再構築し、チームメンバーとの仕事にやりがいと充実感を感じながら、リーダーの役割をさらに楽しめるようになるための羅針盤となるはずです。
《目次》
はじめに
この二十年で傾聴はどう変わったのか
あるリーダーの発言に頭を叩かれる
第1章 なぜあなたは話を聴きたいのか
(1)そもそもなぜリーダーが傾聴することになったのか
(2)話してくれないと嘆く前にチェックして欲しいこと
第2章 なぜ部下やメンバーは話をしてくれないのか
(1)ChatGPTに対抗? 部下・メンバーが話してくれない47の理由出してみた
(2)Z世代はなぜ話さないのか
(3)本音を話すリスクを感じているのはZ世代だけではない
(4)防御的なのがスタンダードだと思えば「話さない」は平常運行
【番外編】コミュニケーションと聞いて気持ちが重くなるのなら
第3章 会話のセリフを準備しよう
(1)あなたはどんな会話をイメージしているのか
(2)できるリーダーは、投げ返されるボールごとに返しも用意している?!
・部下の受け答えはさまざま
・リーダーのあなたも対応した返しを用意しておく
・想定外の反応にショックを受けないために
(3)多様な言葉やセリフ、フレーズを使うことを妨げる本当の問題
・「宿題出ちゃったんだよ」と講師のせいにする
・「ちょっと演じる」作戦
・あなたの中の〝 俳優〟を目覚めさせる
・なりたいリーダー像を俳優にしてしまう
・言葉を変えることは、自分のため
(4)1on1で話してくれない「特にありません」からの展開を考える
・部下やメンバーは話すことはないと本気で思っている
・うまくいっている状態を使う
・うまくいっていない事がありそうな状態を使う
・口を開いてもらうこと
第4章 傾聴の基本を再確認しよう
(1)傾聴のキホンは黙ること、話し手の脳みそをグルグルまわすこと。そして…
・傾聴スキル
・話をする効果
(2)1on1の思考の筋トレは、自転車に乗れるようにサポートするイメージ
・自分からメンバーの解決を取りに行っていないだろうか
・メンバーは考え抜く筋肉を持っているのか?
・自転車の練習どうサポートしている?
・「『思考し続ける』をサポートする」に置き換えると
【番外編】あれ?なんか変だ。なんか重いぞ
(3)「また話したい」に繋がらない「何からやる?」「いつまでにやる?」目標面談・報連相の延長のような質問
・ちまたに溢れるコーチングセッション動画に苦しくなる?
・質問の力とは?
・傾聴で質問するワケ
・質問が醸し出すメッセージ
・傾聴で問う側が陥りがちなワナ①
・どんな質問が「また話したい」に繋がるのか?
・傾聴で問う側が陥りがちなワナ②
(4)1on1で質問が使いこなせないのは、解決思考と優しさのせいだった?!
・1on1やコーチング研修でよく目にする、もどってしまう瞬間
・1on1やコーチングの質問が、PDCA寄りになってしまう原因考察
・上司やリーダーの解決思考が、質問力向上の邪魔をする
・質問をする目的ってなんだっけ?
・返ってくる言葉に興味を持とう
・質問の後のマジックワード
(5)1on1の質問をPM理論で考えるとビジネスパーソンにはわかりやすい?!
・PM理論とは
《P型の質問 (目標達成機能型質問)》
《M型の質問 (集団維持機能型質問)》
《P型+M型の質問》
(6)質問よりも効果大。フィードバックというシンプルで最強の技術
・フィードバックとは
・指導文脈とフィードバックの言葉
・鏡フィードバックはシンプルなもの
・ポジティブフィードバック?ネガティブフィードバック?
第5章 EQ・感情を味方にして傾聴力を高める
リーダーと感情
・EQとは
・感情を察知してうまく扱うとは
・間違えて認識しやすい「怒り」という感情
・リーダーが自分の感情がわからなくなるわけ
・感情が傾聴を邪魔している可能性もある
おわりに